現場仕事には、明確に向き・不向きがあります。
- 素早い判断と行動
- 体育会系の先輩や同僚とのコミュニケーション
- 現場で設計・計測するときの計算
といった能力が求められますが、苦手な人も少なくありません。
「仕事はつづければ慣れる」と言いますが、人には適性があります。たとえば、美術大学や音楽大学で優秀な成績をおさめた学生が現場で活躍する姿は想像できないでしょう。
要するに「自分に合っていない仕事をつづけても大きく成功することはない」ということです。
ここでは現場仕事メインの会社員として5年、フリーランスとして3年見てきた経験をふまえて、現場仕事に向いてない人の特徴8選を紹介します。
現場仕事に悩みや不安を抱えている20代・30代の人に目を通してもらいたい内容です。
前提として、現場に仕事に向いてないとはいえダメな人では決してありません。
環境を変えることで急に輝き始めた人も知っているので、実例を交えつつ紹介します。
現場仕事に向いてない人の特徴8選
現場仕事に向いてない人の特徴は次の8つです。
- 時間をかけて考えてから行動する
- 見て学ぶのが得意ではない
- 数字を扱うのが苦手
- 手先が器用ではない
- 体育会系のノリが苦手で怒られ慣れていない
- 体を動かすことが好きではなく体力がない
- コミュニケーションが得意ではない
- 朝早く起床するのが苦手
現場で見ていて「ここでは力を発揮できないだろう」と感じてしまう人には当てはまることが多いですし、長続きしない傾向があります。
時間をかけて考えてから行動する
仕事を与えられたとき、時間をかけて考えてから行動に移す人は現場仕事には不向きです。
学生時代に、研究や創作に取り組んでいた人に多い仕事の進め方です。
現場では安全が最優先ですが、その次に重要なのが効率なので一つひとつの判断に時間はかけられません。
無計画に速く進めるわけではなく「致命傷を避けつつ80点を目指す」ことが重要です。仕事の致命傷とは、その一つのミスのせいで大幅なやり直しが必要になるケースです。
「この判断がないと今後の仕事に大きく影響する」という場合は、先輩や同僚に意見を求めることで対策できます。
そもそも現場職の経験が浅いのであれば、時間をかけても仕事の質は大きく上がりません。
時間をかけても意味がない場面で判断が遅れる人は、現場仕事とは相性が良くないです。
見て学ぶのが得意ではない
現場仕事では「見て学べ」とよく言われますが、これも向き・不向きが表れます。
言葉や文字ではなく行動から学ぶ。これはデスクワークでは身に付かない能力で、体を動かす仕事やバイト、部活などで習得することが多いです。
現場では丁寧に教えたいところですが、作業内容のなかにはどうしても言葉では言い表しにくいことがあるので、作業風景を見て覚える習慣は欠かせません。
もちろん、すべての作業を見て覚えることは難しいですし、仕事内容を説明して教えるのが下手な先輩もいます。
しかし「他の人の行動から学ぶ姿勢」が身に付いていない場合は、現場仕事に向いていないことが多いです。
数字を扱うのが苦手
現場職は体を動かす仕事が大半ですが、同じぐらい数字を扱っています。
頭を使わない仕事と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
- 設計する
- 寸法を測る
- 簡単な暗算をする
といった機会が頻繁にあるため、数字が苦手な人には苦痛でしょう。国語や英語が得意な文系の人に多い印象です。
手先が器用ではない
手先の器用・不器用で現場仕事の取り組みやすさは大きく変わります。
仕事に慣れることで、ある程度は改善しますが、子どもの頃から物作りが苦手だったり、説明書を見ることに抵抗があったりする人は苦労するでしょう。
手先が不器用だと仕事が思うように進められず結果も出にくいため、現場ではつらい思いをすることが少なくありません。
体育会系のノリが苦手で怒られ慣れていない
現場仕事は体育会系なので、ノリが苦手な人は不向きです。
- 見て学べ
- 怒鳴られる・怒られる
- 上下関係が厳しい
などは普通で、経験してきていない若い人が苦痛に感じてしまうのも無理はありません。
育ってきた環境が大きく影響するため、気持ちや考え方一つで変えられないことも多いです。
まじめな人に多い一方で、学生時代にやんちゃした人は、上下関係や年上の扱いを学んでいるのか上手くいく確率が高いです。
コミュニケーションを取るのが得意ではない
「体育会系のノリが苦手」とつながりますが、上司や先輩とのコミュニケーションが原因で現場仕事を辞めてしまうことも多いです。
現場だけでなく移動・帰りの車内でコミュニケーションが上手くいかず、重い空気で満たされることもあります。
たしかに上司や先輩にも原因がありますが業界全体の傾向でもあるうえに、40代・50代になると言葉や態度を改めることは困難です。
このケースは本当に多く、20代・30代の若手が辞めていく姿を見たのは一度や二度ではありません。
体を動かすことが好きではなく体力がない
根本的なことですが現場仕事は肉体労働なので、体を動かすのが得意ではなかったり体力がなかったりする人にはつらいだけです。
つづけることで体力はつきますが、体を動かすことの苦手意識は簡単に変わるものではありません。
長続きしませんし、体を壊してしまう可能性もあるため早めに仕事を選び直したほうが良いです。
朝早く起床するのが苦手
現場仕事は朝早いので、早起きに苦痛を感じる人は向いていません。
開始時間はさまざまですが、現場によっては6時に集合することもあります。
6時集合の現場では、用意と移動を考えると4時30分には起きていました。
ほとんどの場合、目覚ましのアラームと努力で起床できますが、体質や趣味によってはどうしても早起きできない人もいます。
長期化すると、寝不足で集中力が低下したりミスが増えたりするため危険です。
現場仕事に向いてなくてもダメな人ではない
現場仕事に向いてないからと言って、決してダメな人ではありません。
働く「場所」が違うだけで、環境を変えると輝く人もいます。
同期や後輩では、
- 食品会社の営業
- 車メーカーの開発・設計
- 研究職
など、別の仕事に転職して活躍する人も見てきました。仕事は自分の適性を理解して、力を発揮できてこそ成果につながります。
自分は現場職に向いていないと思う場合は、違う道を選ぶことも検討してみてください。
現場仕事をつづけるか辞めるかの判断基準
現場仕事をつづけるか辞めるか迷う場合は、「60~70歳までつづけられるか?」考えてみてください。
現在20代・30代の人は60歳を過ぎても働く可能性が高いので、その年まで現場仕事をつづける意志があれば問題ありません。
しかし60歳どころか、
- すぐにでも辞めたい
- 本当はやりたいことがある
- 受け入れられない上司や同僚がいる
といった状況であれば決断は早いほうが良いです。働き口は若いほど多いですが、年齢を重ねるにつれて減少するためです。
それ以上に40代に差し掛かってからの転職は気力の維持が難しいうえに、つぶしがきかなくなるため、ずるずると今の仕事をつづけることになるケースも少なくありません。
現場仕事が向いてないなら転職を考える
現場仕事をつづける自信がない場合は「転職」を考えてみてください。
転職を検討する場合は、転職サイトよりも「転職エージェント」をおすすめします。
向いてない仕事を選んだということは、「自分の適性を理解して仕事を選べていない」ということです。
転職サイトではなく転職エージェントであれば、適性を考慮した求人紹介が可能ですし、履歴書や職務経歴書、面接などもサポートしてくれます。
採用が決まると企業から手数料が支払われるため、転職を希望する側は利用料がかかりません。
求人を探したり情報収集したりするだけならリスクもないので、ぜひ役立ててみてください。
転職エージェントのなかでも「就職カレッジ(株式会社JAIC)」は、現場仕事から未経験の業界・業種に挑戦したい方におすすめです。
- 未経験者や第二新卒の転職に特化
- 81.1%の高い就職成功率
- 91.5%の高い入社後定着率
- 正社員求人のみ
- 18~35歳まで利用可能
※運営する株式会社JAICは、厚生労働省委託が決める職業紹介優良事業者です。10,000社以上ある職業紹介会社のなかで43社のみが認定されています。
志望職種が決まっていない人でも利用できますし、情報収集目的で登録する人も少なくありません。
新卒や1回目の就職で失敗するのは問題ありませんが、2回目は年齢や職歴、精神的にも厳しいです。転職で失敗したくない場合は、ぜひ利用してみてください。
まとめ:現場仕事がすべてではない!自分が輝ける仕事を探すことが大切
現場仕事には向き・不向きがあります。
- 時間をかけて考えてから行動する
- 見て学ぶのが得意ではない
- 数字を扱うのが苦手
- 手先が器用ではない
- 体育会系のノリが苦手で怒られ慣れていない
- 体を動かすことが好きではなく体力がない
- コミュニケーションが得意ではない
- 朝早く起床するのが苦手
など、現場仕事に適性がない場合はつづけても成果にもつながりにくいです。
ただ環境を変えるだけで活躍できる人を見てきたので「自分に合った仕事」を探してみてください。
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