環境調査はブラックな会社が多い業界です。
- 勤務時間が異常に長い
- 残業代の支払いルールが適当
- 体育会系の上司で考え方も古い
といった話は珍しいものではありません。
ただ、会社に不満があっても「この業界ではよくあること」「昔はもっとひどかった」と言われて、決断を先のばしにしてしまう人を多く見かけます。
正直に言うと、そのままでは貴重な20・30代を無駄にしてしまう可能性が高いです。
ここでは、すぐに転職したほうが良い環境調査会社の特徴と調査員の転職事情を紹介します。
環境調査会社に5年勤め、現在はフリーランスとして複数の会社に出入りしているので、実体験と実際に聞いた話をもとに解説します。
転職したほうが良い環境調査会社の特徴
転職したほうが良い環境調査会社の特徴は次の5つです。
- 残業代が支払われない、ルールが適当
- 勤務時間が異常に長い
- 年収が平均より低い
- 人間関係が良くない
- 副業を禁止している
緊急度が高い順に解説します。
残業代が支払われない、ルールが適当
残業代が支払われなかったり、会社独自のルールが適用されたりしている場合は注意が必要です。
正直なところ、環境調査業界では珍しい話ではありません。
ただ勤務時間が長くなりがちな業種なので、残業代の支払いが適当な会社だと「長時間タダ働き」になってしまいまいます。
たとえば1ヶ月2万円の残業代が支払われなかったとしても、
- 1年:24万円
- 5年:120万円
- 10年:240万円
といったように、長居すればするほど痛手になります。
たしかに現場仕事で出張も多いため、勤務時間を管理しにくいのは事実です。しかし、それを理由に少なめに支払う会社があるのもまた事実。
残業代の不正1つでも判断材料としては十分ですが、「勤務時間が異常に長い」が加わると、即決で転職することをおすすめします。
勤務時間が異常に長い
会社によっては勤務時間が異常に長く、プライベートの時間が確保できないことがあります。
社員数が少なく、仕事を分担しにくい会社に多いケースです。
といったスケジュールは珍しくありませんし、繁忙期や複数の現場を担当していると日をまたぐことさえあります。
環境調査の仕事が好きで生きがいになっている場合は良いですが、「時間は人生」と言っても過言ではありません。
また家族や恋人と過ごす時間を重視したい人にも不向きな職場です。
年収が平均より低い
年収が平均より低い場合は、在職期間が長いほど生涯年収が少なくなります。
環境調査業界の年収の目安は次の通りです。
- 20代:280~320万円
- 30代:320~400万円
- 40代:350~450万円(役職によって変動)
- 50代:450万円以上(役職によって大きく変動)
これよりも低い職場であれば、収入を上げるために転職するのも1つの手です。
また低年収に残業代の支払いが関係している場合は、早めに転職の判断をするほうが良いでしょう。
人間関係が良くない
環境調査会社に限った話ではありませんが、人間関係が悪い職場は離れたほうが良いです。
人間関係から生まれるストレスは、心身ともに疲弊してしまうためです。
とくに環境調査会社のベテランは体育会系のノリが多いため、仕事の進め方やプライベートの時間の使い方で20・30代の若手と衝突する光景を見かけることは少なくありません。
近年の環境調査業界は高齢化が進み、「ベテランと若手の間のズレ」はひどくなるばかりです。
ストレスのなかでは人間関係によるものが一番大きいと言われるため、無理をしている場合は次の職場を探すことも選択肢に入れたほうが将来のためです。
副業を禁止している
副業を禁止している会社は、長い目で見るとリスクが高くなります。
理由は次の2つです。
- 収入を上げる手段が現職の給与アップ以外にない
- 環境調査以外のスキルを身につける機会がない
収入が低くても副業でカバーできますが、禁止されていれば不可能です。
また副業によって得たスキルは、いざという時の保険になりますが、それも期待できなくなります。
環境調査は自然のなかで働くため、事故やケガは珍しいものではありません。
万が一にもケガで現場作業ができなくなった場合に、他に収入を得るスキルがないと致命的です。
ケガをしてしまって現場から内業主体になることもありますが、環境調査は現場に行ってこそなので居心地が良くないと感じる人が多いです。
環境調査会社は離職率が高い
ここまでの内容から判断できますが、正直なところ環境調査業界は離職率が高いです。
在職中も20・30代の同僚は次々と退職や転職していましたし、客先に営業の電話をしてもお世話になった人が退職していることは珍しくありません。
またフリーランスとして複数の会社に出入りしていると、
ほだか:〇〇さんはお元気ですか?
現場担当者:弊社の○○は退職しまして……
という話が本当に多いので、退職したことを聞いても「厳しい業界ですし、そうでしょうね」としか思わなくなりました。
もちろん、部外者なので詳しい事情は聞けませんが、
- 激務で耐えられない
- プライベートの時間が確保できない
- 給与の内容が納得できない
- 人間関係の不具合
といった内容が多かったです。年齢は20・30代の若手。
それ以上になると、年齢制限に引っかかって転職が難しくなるのも若手の転職が多い要因でしょう。
とくに環境調査の仕事はスキルが特殊で他の業界で通用しにくいため、早いうちに見切りをつける人を多く見かけます。
環境調査会社から転職するなら転職エージェントがおすすめ
勤めている会社に耐えられず転職を希望する場合は、「転職エージェント」を利用することをおすすめします。
退職してからでは金銭面の不安から落ち着いて行動できないので、心身の不調など緊急性が高くない限りは在職中に転職活動するのが基本です。
転職活動だけならリスクはありませんし利用料もかかりません。利用料は、採用が決まると企業側から手数料が支払われるので、求人側は無料で利用できます。
「良い案件があったら見逃したくない」という理由で登録している環境調査会社の人もいました。
転職エージェントのなかでも「就職カレッジ(株式会社JAIC)」は未経験の業界・業種に転職したい方におすすめです。
- 未経験者や第二新卒の転職に特化
- 81.1%の高い就職成功率
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※運営する株式会社JAICは、厚生労働省委託が決める職業紹介優良事業者です。10,000社以上ある職業紹介会社のなかで43社のみが認定されています。
もちろん無料で利用できますし、登録して情報収集するだけでも価値があります。
環境調査会社の繁忙期にはとても転職活動はできないので、早めに目を通して暇な時期に行動するのがおすすめです。
まとめ:環境調査会社で貴重な20・30代を無駄にしない、転職も選択肢の1つ
在職していたときもそうですが、フリーランスとして環境調査会社に出入りしていると心身ともに疲弊した20・30代の人をよく見かけます。
自分もそうでしたが新卒で環境調査会社に就職すると他の職場環境を知らないため、その環境が普通で自分の考えが甘いと思う人がいます。
しかし環境調査会社では珍しくない、
【すぐに転職したほうが良い環境調査会社の特徴】
- 残業代が支払われない、ルールが適当
- 勤務時間が異常に長い
- 年収が平均より低い
- 人間関係が良くない
- 副業を禁止している
といった特徴は決して普通ではありません。長居すると人生が台なしになりかねない職場です。
環境調査が好きで生きがいになっている人は良いですが、本当につらい場合は職場や仕事を変えるのも選択肢の1つです。
貴重な20・30代を無駄にしないためにも後悔のない選択をしてください。
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