現場仕事は本当にきついです。
- 重い資材の運搬など負担のかかる肉体労働
- 35℃の高気温や10℃以下の低気温でも屋外作業
- コミュニケーションが取りにくい人との人間関係
など、心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。それだけならまだしも、高所から滑落したり、重いものが落ちてきたりすれば命にかかわることさえあります。
つらくて危険となれば当然ですが離職率は高く、とくに20代・30代の若手の移り変わりがとても多い仕事です。
ここでは現場仕事を8年間続けている経験をもとに、現場仕事がきつい・辞めたいと感じた瞬間7選を紹介します。
【実体験】現場仕事が本当にきつい・辞めたいと感じた瞬間7選!
実体験として、現場仕事がきついと感じた瞬間は次の7つです。
- 肉体労働で体力・身体的にきつい
- 人間関係の悩み・コミュニケーションを取りにくい人が多い
- 夏は高気温と焼けるような日差し・冬は極寒
- 泥まみれ・ホコリまみれは当たり前
- 高所から滑落する・重いものが落下するなど危険
- 労働時間が不規則で長い
見てのとおり、身体的負担と精神的負担のダブルパンチです。
会社員を5年経験して現在はフリーランス4年目ですが、独立したのは過酷な現場を避けたり、デスクワークを増やして現場仕事の割合を調整する目的もあります。
また現場仕事は体を壊したら終わりです。60歳、もしくはそれ以上まで働くことを考えると、おすすめしにくい仕事と言わざるを得ません。
肉体労働で体力・身体的にきつい
現場仕事は肉体労働で、体力的・身体的につらいです。
重い資材を抱えて何度も往復することは少なくありませんし、昼休憩以外は動きつづけることも多いです。
先輩や年上の現場作業員を見ると、腰やひざ、首に痛みを抱えながら働いている人も珍しくありません。
「現場仕事は体を壊したら終わり」と言いましたが、「体を壊しながら働く」と言ったほうが正しいかもしれません。
人間関係の悩み・コミュニケーションを取りにくい人が多い
20代・30代の若手がきついと感じることが多いのが「人間関係」です。
現場仕事は黙々と作業しているイメージがありますが、そんなことはありません。一つの現場を数人~数十人で担当するため、コミュニケーションは必要不可欠です。
しかし体育会系だったり職人気質だったりする人が多いので、話しかけづらい・協力しにくい場合もあります。
とくに20代・30代の人で、年上の作業員とコミュニケーションが取りにくいと感じている人が多い印象です。
人間関係の悩みは、若手の離職率が高い大きな要因です。
もちろん、面と向かって「人間関係が嫌で辞めます」とは言いませんが、周りから見れば一目でわかります。
夏は高気温と焼けるような日差し・冬は極寒
基本的に屋外なので、天候や気温に関係なく作業します。
夏は35℃を超え、強烈な日差しで真っ黒に日焼けしながら作業しますが、これがつらいです。冷感インナーを着たり、こまめに水分補給したりしますが1日終えたときの疲労感は大きいです。
経験談ですが、水分だけ補給しても具合が悪くなります。大量の汗と一緒にミネラルが出ていくので、スポーツドリンクや塩アメで補給しないと頭の回転と作業効率が落ちます。
一方で冬も過酷です。10℃を下回る極寒のなか、作業すると寒さが身に染みます。
他にもゲリラ豪雨や花粉、黄砂など、屋外の仕事だからこそつらい場面が少なくありません。
泥まみれ・ホコリまみれは当たり前
現場は泥や砂、ホコリが多いため1日でひどく汚れます。
はっきり言うと「汚い」ので、現場仕事を避ける人が多いのもわかります。
仕事で泥まみれになったシャツを洗濯したのに、乾燥後に叩くと砂ボコリが出てくることがあります。また体を洗った風呂上りに、拭いたタオルが黒くなったことも。
衛生面を考えると良い仕事とは言えないため、つらいと感じる人は少なくありません。
高所から滑落する・重いものが落下するなど危険
現場仕事を辞めたいと思うことが多いのは、危険な現場を担当しているときです。
- 高所から滑落する
- 重い資材が落下する
- 重機に挟まれる
- 作業機材でケガをする
など、一般的な仕事よりも危険なのは間違いありません。
僕は多くありませんが、落下防止用のフルハーネスを装着して高所作業するときは緊張します。
仕事は生きるためにつづけているので、命に危険がおよぶなら意味がわからなくなります。
正直なところ「危険だから辞めたい」と言われれば、止める理由はありません。その人の人生がありますから。
労働時間が不規則で長い
現場仕事は労働時間が不規則で、生活バランスが取りにくいです。
現場によっては朝6時に集合することがありますが、準備と移動する時間を考えると4時30分には起床します。
早起きが苦手な人にはつらい仕事でしょう。また早く始めたからと言って、終わりも早くなるとは限りません。
現場の進捗によっては、8時間以上働くことも多いです。
さらに現場を管理する立場になると、その日の進捗や翌日の工程を確認するために日付が変わりそうになることさえあります。
労働時間が不規則で長い仕事は心身ともに疲弊するため、つらいと感じるのも無理はありません。
現場仕事が本当にきつい・辞めたいと思うのは向いていないから?
現場仕事は身体的にも精神的にも、きついのは間違いありません。
ただ、どうしても耐えられそうにない場合は「適性がない」ことも考えられます。
- 時間をかけて考えてから行動する
- 見て学ぶのが得意ではない
- 数字を扱うのが苦手
- 手先が器用ではない
- 体育会系のノリが苦手で怒られ慣れていない
- 体を動かすことが好きではなく体力がない
- コミュニケーションが得意ではない
- 朝早く起床するのが苦手
などが当てはまると、現場仕事をつづけるのは難しいでしょう。
向いてないとはいえ、業種や職種を変えることで見違えるほど成果を上げる人を知っているので、能力というよりも「方向性」の問題です。
「現場仕事は向いてないかも」と思う人は、こちらの記事も目を通してみてください。
まとめ:現場仕事がきついなら方向性を考える
現場作業は、心身ともにつらい場面が多い仕事です。
- 肉体労働で体力・身体的にきつい
- 人間関係の悩み・コミュニケーションを取りにくい人が多い
- 夏は高気温と焼けるような日差し・冬は極寒
- 泥まみれ・ホコリまみれは当たり前
- 高所から滑落する・重いものが落下するなど危険
- 労働時間が不規則で長い
といったことに耐えらえず、業界を去ってしまう人は多いです。つらい、辞めたいと口にすると「根性がない」と言われるかもしれませんが、そんなことはありません。
だれだって心身ともに疲弊するのは嫌ですし、汚れたり危険な作業をしたりしたくないでしょう。
それでもやりがいを感じる、仕事をすることで守れるものがある場合は、つづける理由があります。
そうでなければ方向性を考えて、新しい道を模索することも検討してみてください。
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